フリーランスITエンジニアとして活躍を続けるためには、技術的なスキル以外に求められるものがあります。求人企業から継続して信頼され続けるために、技術的スキルに加えて抑えておかないといけない基礎マナーとはどのようなものがあるのでしょうか？
今回は、フリーランスの方に仕事を依頼するクライアント企業側からよく伺う話をもとに、技術的スキル以外の必須マナーについてご紹介します。
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これだけは守ってほしい最低限の基礎マナー
フリーランスITエンジニアに対する求人企業の期待値はどこにあるのでしょうか。
プロジェクトを進めるために必要な技術的なスキルは当然のこと、 仕事を自身で進められる自走力やプロジェクトを円滑に進められるだけの積極的な関わりも持っていて当たり前という前提で仕事を依頼されます。
正社員として会社の看板を持たず、個人事業主として独立されているプロフェッショナルとしての期待値に満たないと、クライアント企業は不安に感じるケースがあります。できている方にとっては基本中の基本と思われるかもしれませんが、なかなか改善されず信頼を失ってしまい案件の途中解約に繋がるケースも実際にあります。
①勤怠の安定
フリーランスになられる方で、拘束から自由になることを求められるがために時間制約を受けることに敬遠される方がいます。契約条件と異なる作業時間を続けていると、契約解除されてしまうリスクが高まってしまいます。フレキシブルな稼働を推奨している企業でも頻繁に休みを取ったり、出席が必要なミーティングをよく欠席したりすると、信頼感を失う可能性もあるので、注意した方が良いでしょう。
「フリーランスだから縛られたくない」という考えもあるかもしれませんが、「チームメンバーとして開発する」という役割が期待されている場合は、ご自身が果たすべき役割をプロフェッショナル人材として意識したいですね。
②スケジュール管理
任されている領域、規模にもよるかもしれませんが、期待されている納期がある場合、直前になって集中的にやるのではなく継続的に少しずつ進捗が見えるようにしておきましょう。進捗を日々共有しているだけでも、信頼関係が構築されていきます。
もしスケジュールにゆとりがある場合は、なるべく早く仕事を片付けて、その先にある仕事や現在の進捗を妨げている要因を取り除くような仕事ができないか考えてみましょう。「時間があればこういう仕事を進めておきたい」というクライアント企業からすれば、非常に喜ばれます。プラスαを見つけ、発信するということだけでも期待値を超える仕事と見なされ、ご自身の評価をより高めることに繋がります。
③コミュニケーションスキル
全くコミュニケーションが取れないということはないかと思いますが、不明点を確認しないで認識が違うまま仕事を進めてしまい、後で出戻りが発生してしまうケースもありがちなパターンです。
仕事を進める上で、確認すべき点をきちんと確認できたり、積極的に他のメンバーを巻き込んだり、積極的なコミュニケーションができると、フリーランスエンジニアとして武器になります。
また、Slackなどのチャット上だけでなく、対面のオフラインでも論点を明確にしたコミュニケーションが取れることも重要です。結論から伝えたり、事実と解釈を分けて伝えたり、コミュニケーションの工夫ができると信頼も高まるでしょう。
案件がマッチしないことが続いたり、なかなか参画先が決まらない場合は、仕事を円滑に進めていくために必要なコミュニケーションが取れているか、発言内容に分かりにくい点や別の意図で解釈されてしまうようなことがないか、などを時折意識してみると良いかもしれません。
より高い信頼を得るために
基本マナーを守っていれば、仕事を進める上で、大きな認識の齟齬を残したまま業務を進めてしまうリスクは大分軽減できると思います。
さらに信頼を勝ち取るためには以上のソフトスキルに加えて、より専門的な技術的スキルを日々磨いていくことで、求人企業からの信頼を高め、案件獲得も困らなくなるでしょう。
まとめ
仕事を進める上での最低限のマナーを守ってくれそうか、面談などでもチェックされますので、面談対策などは以下の記事もご参考ください。
フリーランスエンジニアの面談・面接で良く聞かれる質問&対策6選
仕事に対するスタンスやマナーは日々の業務の積み重ねです。ネガティヴな評価になることがないよう、日々想像力を使いながら自分の仕事の先に何があるかを考えながら経験を積まれるときっとポジティブな評価がついてくるでしょう。
執筆：境 伴晃
