フリーランスエンジニア・デザイナーとして一定以上の経験を積んでいる中で、「経験を積めそう、新しいサービス開発でやりがいを感じれそう」、など前向きな想いで意気揚々と案件に参画したものの、「こんなはずじゃなかった!」と感じた経験がある方はいらっしゃるのでしょうか。
今回の記事では、フリーランスエンジニアが案件参画後に後悔しないように事前に確認しておくべきことをご紹介します。
この記事はフリーランスエンジニア・WEBデザイナー向けの案件・求人紹介サービス「APPSTARSフリーランス」がお届けしています。
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案件選びで後悔した事例集
エージェントをやっていると、フリーランスエンジニアの方から過去の参画案件について「こんな案件に参画するべきじゃなかった、酷い目にあった」という声を聞くことがあります。ベストなマッチングを行うことを心がけている我々ですが、結果的に最悪のマッチングになってしまうケースについて聞くと胸が痛くなります。
今回は、最悪のマッチングとしてどのようなケースがあるのかをまとめてみました。
①参画予定のプロジェクトが始まらないケース
企業側の新規案件のメンバーとして参画先に入った場合に、その案件自体がなくなってしまったり、なかなか動き出さないというケースがあります。このケースが起こる原因としては様々あります。例えば、受託企業が契約成立が完了前にメンバーを集めているケース。契約が締結されたらすぐに動き出せるように、と前もってエンジニアを集めている場合がありますが、リソース確保をしたものの契約自体がなかったことになる、というケースもあります。
②参画していたプロジェクトが突然終了するケース
契約を延長したばかりで数ヶ月はこのプロジェクトで安泰、、、と思っていると急遽該当月で契約が終了と言い渡されてしまうというケースもあります。背景にあるのは、安定稼働や立ち上げフェーズを終えてプロジェクトの内製化のための準備が整ったという場合や、企業側の業績悪化のためプロジェクトのリソースをカットするという場合があります。
③想定よりも稼働が多くなるケース
フリーランスエンジニアとして案件に参画する場合は、準委任契約で稼働時間の清算幅があるため、超過時間については支払われます。とはいえ、安定稼働を求めて案件に参画しているにも関わらず、リリース間近だったり、そもそもリソースが足りずに職責が広く対応しないとサービスが止まってしまうなどの状況で稼働せざるを得ないケースもあるそうです。
④受け入れ企業側の受け入れ体制が整っていないケース
業界やサービスについてインプットをした上で参画したにも関わらず、入場初日から誰と一緒に仕事をするのか分からずに具体的な依頼が発生しないというケースもあります。これは受け入れる企業側が明確に業務定義や担当領域を定義できないない、もしくは現場の業務が忙しすぎて新メンバーを受け入れるケアが一切されない、という場合もあります。
パフォーマンスを発揮できる能力があるのに、具体的な依頼がないまま時間を無駄に過ごしてしまうということは多くの人が避けたいと思いますが、実際に起こっていることでもあります。
⑤マネージャー(責任の所在)が不在というケース
新プロジェクトを進めるに当たって、フリーランスだけでチームを作っていて、舵取りをする企業側の人間がいないという場合もあります。誰が何を得意としているかをお互い把握することすらままならないまま、とりあえず集められてしまっていることもあります。またマネージャーがいるものの、プロジェクトのクライアント企業との打ち合わせのみ参加し現場を定常的に見ずに、現場で起きた問題の解決がなかなかされないということも起こっています。
⑥聞いていた仕事と現場に入ってやることが全く異なるケース
サーバサイド案件だと思ったらフロント的な仕事を求められる、なんていうのは極端な例ですが、事前に聞いていた領域よりも広い仕事を任されることもあります。経験値から対応できる仕事ならいいものの、全く経験したことのない仕事を振られてしまい、ミスマッチだったと参画してから気づくケースも聞いたことがあります。
⑦メンバー間の相性が悪いケース
コミュニケーションをとる相手が人間同士なので、相性の問題はどうしても出てきてしまいます。ここで重要なのが、仕事のスタンスやレベルの問題なのか、仕事とは別の趣味嗜好なのか、です。仕事について納得いくレベルで学ぶことがある環境であれば、性格の相性は目を瞑るという方がいらっしゃいます。逆に仕事のレベルや進め方について納得行かないようだと継続をしたくないと思われる方が多いそうです。
案件を選ぶにあたって後悔しないために
①入場前
上記の失敗事例を回避するために、事前に確認できることを確認するようにしましょう。
例えば、
・担当するプロジェクトの概況(すでに始まっているか、まだなら開始時期とその根拠)
・チーム体制
・マネージャーの関わり方
・コミュニケーションの頻度
・担当以外の仕事の発生可能性
などです。
もちろん、これらを確認していても入場後に状況が変わることはありますが、参画先を決めるための意思決定をするのに最低限押さえておけば失敗の確度を減らせるでしょう。
②入場後
入場後に問題が発生した場合は、契約更新時期がいつか、また更新までに案件を継続するメリットがあるか、が意思決定の判断材料になるケースが多いようです。
入場まもなく問題が発生した場合には、契約期間内の解除になります。あまりにも短期間で参画が終わってしまうことが連続すると、次の案件を探す際に長期でプロジェクトを続けられない人なのかもしれない、という印象を与えてしまう可能性があります。参画先の案件に不満があったとしても、技術的に学べるところがあったりこれまで未経験のサービスだったりすると経験値の上乗せが期待できます。よほど耐えられない、というケースでなければ期間満了まで継続する方が後々プラスに働くことが多いでしょう。
まとめ
今回の記事では案件選びで失敗だったと思われるケースについて取り上げました。フリーランスエンジニア・デザイナーは、自分で案件を探す営業力も求められますが、会社員よりも引き際をコントロールできるのが強みでもあります。納得行かない案件に出会った場合に残るのがいいか、次の案件を探すべきなのか悩みどころだと思います。
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執筆:境 伴晃