フリーランスエンジニアの方が正社員よりも月収を稼げるからフリーランスになったという方は大変多いです。しかし、自身の単価・月収が市場の相場と比較して高いのか、低いのか、それとも丁度良いのか、知っているフリーランスの方は意外と少なかったりします。
今回は、APPSTARSフリーランスの数千件の求人情報と案件マッチング実績をもとに、Rubyフリーランスエンジニアの報酬単価相場をご紹介します。
Ruby on Railsフリーランス仕事・案件の役立ち情報も合わせてご覧ください。
この記事はフリーランスエンジニア・WEBデザイナー向けの案件・求人紹介サービス「APPSTARSフリーランス」がお届けしています。
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Rubyとは
Rubyとは、島根県松江市名誉市民である松本行弘(まつもとゆきひろ)さんによって開発された国産のプログラミング言語です。
Rubyの特徴としては、「オブジェクト指向」「スクリプト言語(インタプリタ)」「汎用性が高い」「自由度が高い」「記述量が少ない」などが良く挙げられます。Rubyが人気言語である理由の一つが、オープンソースのWebアプリケーションフレームワークであるRuby on Railsの存在が挙げられます。
Ruby on Railsの特徴は「MVCモデルというアーキテクチャに基づいて設計されている」「同じソースコードを繰り返し記述するのを避け、短く効率の良いコードを生成する」「テストを自動化する仕組みを持っている」「データベースを直感的に操作できる機能がある」という点が挙げられます。効率良く、開発スピードを上げられる優秀なフレームワークとして、多くの開発プロジェクトで採用されています。
Rubyを採用している国内WEB・スマホアプリサービス
以下にRubyを採用しているWEB・スマホアプリサービスの一例をご紹介します。スタートアップやベンチャー系の有名サービスに良く利用されています。
・STORES.jp:オシャレなネットショップを最短2分で無料作成
・Qiita(キータ):ITエンジニアのための知識共有プラットフォーム
・note(ノート):クリエイター向けコンテンツECサービス
・トレタ:飲食店の予約管理アプリサービス
・スペースマーケット:貸し会議室から球場までレンタルスペース簡単予約
・Schoo:学べる生放送コミュニケーションサービス
・グノシー:無料で読めるニュースまとめアプリ
・食べログ:ランキングと口コミで探せるグルメサイト
・クックパッド:料理レシピSNS
・ココナラ:みんなのスキルのフリマサービス
・IQON(アイコン):ファッション情報&SNS
・本のアプリStand:本のSNS
・JapanTaxi(ジャパンタクシー):日本最大級のタクシー配車アプリ
Rubyフリーランスエンジニアの市場ニーズ
Ruby on Railsでの開発経験を持つフリーランスエンジニアの市場ニーズは非常に高いです。
市場ニーズが高い理由としては、Ruby on Railsの開発スピードの早さと効率の高さを求めて新規開発のプロジェクトに採用されることが多い点が挙げられます。また、Rubyエンジニアに対する待遇の高さから、新規の案件・お仕事を探すRubyエンジニアが少なく、希少性が高い点が理由として考えられます。
Rubyフリーランスエンジニアの経験年数と報酬単価相場
上記にRubyフリーランスエンジニアの経験年数と報酬単価相場(税別)の表を示しました。
記載している金額は、週5日稼働した時の1ヶ月あたりの報酬ですので、週4日稼働の場合は0.8倍、週3日稼働の場合は0.6倍、週2日稼働の場合は0.4倍した金額が報酬になります。
注意したいポイントとしては、Rubyの経験年数自体は一緒でも、他のプログラミング言語の経験年数、つまりIT/WEB業界の経験年数によって、報酬単価の相場も変わってくる可能性があります。例えば、PHPの経験やスキルがしっかりしていると判断されれば、Rubyの経験が1年程度であっても、Ruby経験が2〜3年あるエンジニアの方と一緒の報酬単価になるケースもあります。
また、あくまで相場ですので、開発リーダーや案件特有の経験などを持っている場合は、この範囲を超えている方もいらっしゃいます。
上記の報酬単価の相場一覧をグラフ化したものも示しておきます。
Rubyの高単価案件・仕事を獲得するための必要スキル
RubyやRailsの案件・仕事でより高単価のものを獲得するために必要なスキルや経験をご紹介します。
①開発マネジメントやレビュー経験
開発マネジメントやソースコードレビュー経験は、一般的にプログラミングスキルや信頼感を持っている方が任されることが多いと考えられていることから、そのような経験を持ったフリーランスエンジニアの方は、報酬単価が相場よりも5〜10万円上がることもあります。
②要件定義や基本設計などの設計スキル
①の開発マネジメント・レビュー経験に少し似ていますが、要件定義や基本設計などのビジネス観点からサービスやプロダクトのことを理解して、技術要件や仕様に落とし込めるエンジニアの方は、一般的にエンジニアスキルも高いと見られたり、希少性も高く、報酬単価も高くなる傾向があります。
③大規模開発の経験
クライアント企業(求人側)もサービスが成長していくにつれて、資金も安定し、そのような企業では高単価案件が出てくる可能性が高くなります。一方、サービス規模の拡大に応じて、システムのパフォーマンス向上なども課題になってきます。
そのため、Rubyを使用した大規模システム開発における負荷調査やパフォーマンスチューニングの経験があると、高報酬案件を獲得しやすくなることがあります。
④業界・サービス分野の経験(AI、IoT、SNS、ライブ動画配信など)
フリーランスエンジニアの方が経験したことのある業界やサービスと類似した案件求人であれば、より即戦力としてお仕事できると考えられるため、案件を獲得しやすくなるだけでなく、高報酬を実現しやすくなります。
⑤フレームワークを使った開発経験
Ruby経験があるエンジニアの方であれば、フレームワークであるRailsを使ってない方はほとんどいないかと思いますので、あまり関係ありませんが、一般的には案件求人のプログラミング言語のフレームワークを使用した経験があった方が、高単価を得るために有利に働きます。
ちなみにRails以外のRubyのフレームワークとしては、「Sinatra」、「Ramaze」、「HANAMI」、「Padrino」などが挙げられますが、Rubyであれば圧倒的にRailsを使うことが多いと思います。
Ruby・Railsの高単価案件情報
フリーランスエンジニア向けのRubyやRailsの高単価案件情報は、以下にまとまっていますので、ご参考ください。
Rubyの高単価案件・仕事情報まとめ
Railsの高単価案件・仕事情報まとめ
まとめ
Rubyフリーランスエンジニアの市場ニーズから報酬単価の相場、Rubyの高単価案件を獲得するための必要スキルや経験をまとめさせて頂きました。
Rubyは市場ニーズの高さと経験者の希少性から、高単価・高報酬を得やすいだけでなく、週3日やリモートワーク可能な案件も多いため、そのような働き方にご興味のある方は良いと考えられます。
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執筆・編集:岡田 崇嗣